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お金を貯めるには

投資は将来への準備

「教育資金」や「老後資金」など、これからの人生を歩んでいくなかで、お金が必要になる場面が必ずおとずれます。その時にあわてないために、常日頃から準備をしておきましょう。

まずは貯蓄から

将来へのお金を貯めるためには、まずは貯蓄(預金・貯金)が必要です。毎月の収入をすべて使いきるのではなく、毎月一定の金額を残しておきましょう。そのためには、社内預金や積立預金なども有効です。少額でも毎月お金を積み立てる習慣をつけることが、将来への準備の第一歩です。

お金を貯めるには3つの方法があります。

  • 収入を増やす
  • 支出を減らす(節約する)
  • 運用してお金を増やす(あなたのお金に働いてもらう)

❶❷は限界がありますが、は自分の努力次第です。まずは知識を付けることから始めましょう。

効果的にお金を貯めるには

効果的にお金を貯めるためには、貯蓄だけではなく投資を活用することが有効です。金利が低い状況が続いていることから、貯蓄だけでは、ほとんど毎月積み立てた金額しか貯まりません。そこで、貯蓄したお金で投資を行うことにより、もっと多くのお金を貯めるチャンスが増えます。投資にはリスクがあるため、せっかく貯めたお金が減ってしまう可能性もあります。しかし、投資によって期待できる収益は、リスクがある分、貯蓄よりも高くなりますので、効果的にお金の準備をすることができます。

貯蓄と投資の違い

銀行への預金(貯蓄)をすると、企業にお金を貸したり、国債を購入したりと銀行が運用を行います。お金の使いみちは銀行が決めます。銀行に預けておくと、ペイオフ制度というものがあり元本は1,000万円まで保護されるため、その範囲内ではお金が減ってしまう心配はほとんどなく、安全と言えるでしょう。
しかし、お金を運用した収益の大部分は、預金者にはあまり還元されません。
また、現在は金利も低く、預金のままにして置いておいても、お金は増えませんので、投資をすることがますます重要になっていくでしょう。

<お金を倍にするには何年かかる?>

定期預金金利 年限
1990年 6.08% 12年
2023年 0.005% 14,400年
  • (出所)定期預金金利は日銀統計による。1990年は12月6日、2023年は7月15日における調査対象先の定期預金(預入期間1年)の年利率の単純平均値。
    2倍に至る年数は72の法則(72÷金利=元金が2倍になるために必要な年数)を利用し、各々の金利が継続したと仮定。

投資をする場合は貯蓄とは違い、お金の運用方法を自分で決めます。企業(株式)に投資するか、国債を購入するか、また企業に投資する場合どんな企業に投資するかなど、自分で選んで決めることができます。投資によってお金が減ってしまう可能性もありますが、リスクを負う分、投資によって得られる収益を受け取ることができます。

投資をするには何が必要?

投資に必要なものは、資金・知識・経験です。
まずは元手となる資金が必要です。少額から購入できる株式や投資信託もありますので、まずは10万円くらいあれば、投資を始めることができます。毎月積立なら、月千円くらいから始められます。

次に必要となるのは、知識です。投資をする場合、どんなものをいつ買う(または売る)かということを自分で判断をするため、いろいろな知識が必要です。投資した商品はさまざまな要因によって価格が変動しますので、経済や社会に関する知識も必要です。とはいってもすべて自分だけで調べる必要はありません。店舗のある証券会社で相談すれば、投資に関するアドバイスを受けることができます。まずは、証券会社に相談してみましょう。

もう一つ投資に必要なことは、経験です。投資の対象となる商品(金融商品)は、価格が変動します。金融商品の値動きや仕組みを知るためにも投資を経験することは有益です。将来、退職金や相続等である程度まとまった資金をどう運用するのか検討する必要が生じることがあるでしょう。その際にこれまでの経験の有無は大きな差になると思われます。まずは少額からでも投資をしてみることをお勧めします。

投資を通して世の中がみえる

投資の対象となる商品(金融商品)は、経済動向・景気動向・物価動向・政府や日銀の政策・海外の動向・企業の収益等さまざまな要因によって値動きをします。投資を行うことでこうした分野への関心が高くなり、いろいろな知識を身に付けることができます。自分の資産が増減すると、その要因となっている世の中の動向への関心が高まるでしょう。投資を行わない場合に比べ、世の中の仕組みや動きをより身近に知ることができると思われます。

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