VWAPギャランティ取引(愛称:へいきんくん)
「成行」とも違う。「指値」とも違う。
もうひとつの株式売買方法をご存知ですか。
1日のうちでも刻々と変化する株価。成行で買い(売り)の発注をしたら、その日の高値(安値)で買い付け(売り付け)てしまった。あるいは、指値注文したら、わずかな価格差で約定できなかった。
そんな経験はどなたにもきっとあるはずです。
そこで、これらのリスクを軽減するための株式売買方法が注目されています。それがVWAPギャランティ取引です。
VWAPギャランティ取引の特徴
- 成行注文の場合、約定価格が予想以上に変動してしまうことや、指値注文の場合、約定が成立しないことがありますが、これらのリスクを軽減することができます。
- まとまった数量の注文であっても、一括で発注する場合と異なり、株価に与えるインパクト(影響)について意識する必要がありません。
- 発注タイミングを計るために、日中の株価推移を見続ける必要がありません。
VWAPギャランティ取引とは・・・
VWAPとは「Volume Weighted Average Price」の略で、売買高加重平均価格のことをいいます。
VWAPには、当日の全立会取引から算出される「終日VWAP」、午前の立会取引から算出される「前場VWAP」、午後の立会取引から算出される「後場VWAP」の3種類があります。
VWAPギャランティ取引とは、このVWAPにスプレッドを加減した価格で、お客さまが当社を相手方として取引を行うことです。なお、当社を相手方とする取引を行う際には、金融商品取引所の立会によらない取引を利用します。
(注)VWAPは、金融商品取引所の売買立会時間終了後に確定します。
VWAP計算例
(A社株式の一日の売買)
VWAPギャランティ取引「へいきんくん」の概要
1.取引形態
- 本取引は、VWAPを基準にした価格で売買することをあらかじめ約し、VWAPが確定した後に、お客さまが当社を相手方として東京証券取引所(以下「東証」という)の立会外取引(ToSTNeT)にて約定を成立させる取引です。
2.取引の対象銘柄
- 東証の上場銘柄のうち、流動性等から当社が選定した銘柄群です。
- 具体的な取り扱い銘柄につきましては、当社担当者にお問い合わせください。
- みずほフィナンシャルグループ株式(8411)を対象とするVWAP取引をご希望の際は、別途、当社担当者にお問い合わせください。
3.取引の基準とするVWAP
- 基準とするVWAPは、以下の3つからご指定いただきます。
左右スクロールで表全体を閲覧できます
終日VWAP | 前場VWAP | 後場VWAP | |
---|---|---|---|
算出対象 | 当日の全立会取引 | 午前の立会取引 | 午後の立会取引 |
4.手数料等諸費用
- 本取引に係る受渡代金は、取引価格にお申し込み数量を乗じた約定金額となります。(別途、手数料はかかりません。)
5.取引価格
- 本取引の取引価格は、東証におけるVWAPそのものではなく、VWAPに「1%のスプレッド」を加減し、以下の方法で算出した価格となります。
- ①お客さまが指定された銘柄の呼値に小数点の値がある場合
VWAPに「1%のスプレッド」を加減し、小数点第2位以下をご購入の場合は切り上げ、ご売却の場合は切り捨てた価格となります。 - ②お客さまが指定された銘柄の呼値に小数点の値がない場合
VWAPに「1%のスプレッド」を加減し、小数点以下をご購入の場合は切り上げ、ご売却の場合は切り捨てた整数値の価格となります。
- ①お客さまが指定された銘柄の呼値に小数点の値がある場合
6.お申し込み受付時間
- 本取引のお申し込み受付開始時間は、お取引日前営業日の16時からとなります。ただし、締切時間については、ご指定のVWAPによって、下表のように異なりますので、ご注意ください。
左右スクロールで表全体を閲覧できます
終日VWAP | 前場VWAP | 後場VWAP | |
---|---|---|---|
締切時間 | お取引日の8時30分 | お取引日の8時30分 | お取引日の12時 |
7.お申し込み数量および金額
- 本取引のお申し込み数量は、東証の売買単位の整数倍となります。
- 最低売買代金は「東証の前日終値」×「申し込み数量」により算出される金額で300万円以上となります。
VWAPギャランティ取引「へいきんくん」の留意点
- 本取引のお申し込みは、当社担当者が受け付けいたします。(コールセンターおよびみずほ証券ネット倶楽部でのお申し込みは受け付けておりません。)
- お客さまからのお申し込みについては、締切時間以降の取り消し、または、数量訂正を行うことはできませんのでご注意ください。
- お取引日当日の売買立会開始時間前に、注文受付を停止することが適切であると当社が判断する場合、注文受付を停止することがあります。すでにお申し込みいただいている場合は、受注を取り消しとさせていただきます。
- 本取引は、お客さまからいただいたお申し込みの約定成立を保証するものではありません。一定の事由が発生した場合は、売買立会開始時間後もお申し込みの全部または一部を取り消させていただくことがあります。
- 本取引の取引価格は、当日の価格変動によっては、東証で成立した当日の高値(安値)を上回る(下回る)場合があります。また、単純に「始値」や「終値」と比較した場合、必ずしも有利な価格となるわけではありません。
- お客さまが本取引で購入のお申し込みをいただき同じ日に通常の委託取引で売却する等の反対売買については、本取引の約定が確定するまでは、お受けできないことになりますので、ご留意ください。
- VWAP確定後に東証の立会外取引(ToSTNeT)において、お申し込みいただいた銘柄が売買停止となり、取引終了時間までに売買再開とならない場合、取引所金融商品市場外取引(OTC取引)にて、当社との仕切り取引により約定を成立させていただく場合があります。
株式のリスク
リスク要因として価格変動リスクと発行者の信用リスクがあります。株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むことがあり、損失を被ることがあります。