はじめる、あなたの資産つくり
ライフイベントごとの「お金の働いてもらい方」<家族の成長期>
Point1 人生の折り返し点
子どもが高校や大学に進学して教育費の負担が最も大きくなりがちです。住宅ローン返済中の人にとっては家計が一番苦しい時期でもあるでしょう。
しかし、人生の折り返し地点である世代には、まだまだあと半分の人生がのこっています。まだまだ先は長いのです。現役リタイア後の生活を健康で豊かに過ごすための準備を始める大切な時期ともいえるでしょう。
家計の見直しをして支出の優先順位を決めるなど、豊かな老後を迎えるために、意識して準備することが必要です。
Point2 子育てから老後へ
子どもの独り立ちを迎える世代だからこそ、老後に備えて「お金に働いてもらう」ための準備も始めましょう。
POINT
1
家計の見直し
支出全体を見渡して、無駄はないか、切り詰められるものはないか、今一度検討してみましょう。教育費の支出によって老後の生活費が不足する可能性があるのならば、子どもと相談しながら奨学金制度を利用するなども検討すると良いでしょう。
POINT
2
「保障」と「貯蓄」の見直し
子どもが成長し、まもなく独り立ちするという時期になると、必要な死亡保障額を減らすことも可能です。加入している生命保険の死亡保障の額を減らすことができないか検討してみましょう。一方で医療保険や年金保険は、老後に向けて必要であれば新規に加入するなどの見直しを行いましょう。見直しの結果、保険料を削減できればその分を貯蓄や投資に回すことが可能になります。
POINT
3
夫婦の「働き方」と年金・退職金の確認
子どもが大きくなるにつれ、共働きやパート勤務ができるような時間も生まれます。すでにパート収入がある場合は、働く時間を延ばして収入を増やすことができないか、検討してみるのもいいでしょう。ただし、パート収入は配偶者控除の適用や社会保険料の負担等に影響しますので世帯収入の視点で考えることが必要です。
セカンドライフを支える年金の受取額や受取開始日も把握しておきましょう。あなたは、自身がいくら退職金を受け取ることができるのが把握していますか?生年月日によって受取額や受取開始日が異なります。会社の制度をチェックして受取額を確認しておきましょう。一括で退職金を支給する企業もあれば、退職一時金制度や退職年金制度を併用している企業もあります。
- ※厚生労働省「厚生年金・国民年金事業の概況」(令和3年度より)
Point3 相続の確認
相続についても考えておきたい時期です。いざという時にあわてないですむように知識を身につけておきましょう。また、相続財産を確認し、日頃から親族、両親や兄弟とのコミュニケーションに努め、「相続」が「争続」にならないような準備も考えておく方が良いかもしれません。
親族から財産を相続すると、相続税が発生する場合があります。相続税には基礎控除があり、税額は課税価格や相続人数などによって異なります。